ステロイド外用剤の使用は慎重に

アトピー性皮膚炎の治療に使われるステロイド外用剤は、5段階の強弱に分類される。全身の皮膚は同じように見えるが、実は部位別に薬の吸収率が異なるのだ。例えば、顔面や陰部は特に吸収率が高いため、薬を塗布する場合には、薬剤の種類や強弱、量などの決定は慎重に行わなければならない。使用するにせよ中止するにせよ、慎重な取り扱いが必要な薬であるということを、医師と患者が互いに十分に認識することが重要だ。

患者と医師、相互の信頼関係が不可欠

薬は、必要な時に必要な分量を適正に使用するのが最も理想的。しかし、患者と医師がお互いの情報を共有できず、手元に薬だけがあるという状況は、残念で不幸な結末だ。相互の信頼関係が不可欠と言えよう。

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