身近なアトピー。その予防と治療を知る

食物アレルギーや花粉症など「アレルギー」は、皆さんもきっと一つか二つは持っていて馴染み深いのではないかと思います。しかし、アトピーと聞くと「皮膚が痒くなる病気」というイメージがあって、その症状がない人にとっては遠い存在のように感じてしまいます。ですが実は、アレルギーとアトピーというのは明確に分けることが難しく、現在ではアレルギーの中に「アトピー性皮膚炎」があると考えられています。

アトピー性皮膚炎は、皮膚に痒みのある湿疹ができ、良くなったり悪くなったり繰り返す皮膚の病気です。もともとアレルギー反応を起こしやすい体質の人や、皮膚のバリア機能が弱い人に多く見られる病気で、6ヶ月以上続くと慢性と判断されます。

このようにアレルギーとアトピーは切り離して考えることができない関係にあります。

アレルギー強いてはアトピーの原因となるのは「アレルゲン」と呼ばれるもので、これはハウスダストやダニなどのいかにも身体に悪そうなものから、私たちが普段接している食べ物・身の回りの物が含む化学物質まで様々です。意外にも、私たちの普段の生活の中にもアトピーの原因になるものが溢れているわけです。

このようにアトピーとはむしろ私たちの生活に身近な病気であって、その症状に悩まされている人もたくさんいます。また、気づかないほど軽いアトピー体質の人でも、そのことを軽視してアトピーの症状を引き起こすようなことばかりしていると、症状が悪化してしまうこともあるのです。

アトピーじゃない人に知っていてもらいたいことは、アトピー性皮膚炎はあくまでもアレルギーが関係する病気なので、他人にうつる心配がないということです。子供がいる方は、そのことを子供にしっかりと教育してください。これを知らないと、学校でアトピーの子に対してからかうなどのいじめに発展してしますかもしれません。

ここではそんな身近なアトピーについて、その基本的な知識から病気への向き合い方まで様々な情報を載せています。アレルギー・アトピーの仕組みや、特にアレルゲンとなりやすい「食」と化学物質について詳しく説明しています。また、アトピーの症状に悩まされたとき、どう治療して生活していけばいいのかについても載せています。

これだけはハッキリ言っときます。アトピーは、不治の病でも治療法の無い難病でもありません。原因となるアレルゲンについてしっかりと注意し正しい治療を行っていけば、予防または症状のコントロールが可能な病気です。一度発症すれば治ることはありませんが、アレルギー反応によって起こる症状は抑えたりコントロールすることができます。病気に前向きに付き合い、症状が表に出なくなるようになれば「完治」と呼べるのではないでしょうか。

アトピーに悩む人、あるいはアトピーに関わっている人に対し、このサイトが前向きな治療へのきっかけになれば幸いに思います

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